こんにちは!
みうみです😊
今日は滋賀大学が成績評価の方法として取り入れているGPA制度について解説します。
では早速参りましょう♪
・滋賀大学に在籍している人
・滋賀大学に入学、編入学する人
・大学の成績評価に興味がある人
GPA制度について(概要)
グレード・ポイント・アベレージ(GPA)制度とは、学生一人ひとりの履修科目の成績評価をグレード・ポイント(GP)に置きかえてその平均を数値により表すものです。ヨーロッパやアメリカの大学で取り入れられている一般的な評価方法になります。
現在は多くの日本の大学でもGPA制度が導入されているのですが、導入の理由として多いのは次の3つです。
1つ目は、留学等で海外の大学からGPAの提出が求められるようになることが増えたため
2つ目は、全体の成績を考慮することで、学生の学習意識向上につながるため
3つ目は、成績の低下を教授等が把握し指導しやすくするようにするため(留年等)
ただ、GPA制度は問題点も指摘されています。
例えば
・不得意科目を敬遠する可能性が高まる
・簡単な授業ばかり受けたり、教授側が意図的に好成績と評価することでGPAの底上げができる
・1つの学部を選択する日本の大学では、全体の成績を加味するGPA制度は合っていない
などです。
確かに、簡単な授業ばかり受けたらGPAが上がりそうだね。
そうね。この点に関しては、様々な大学が対策をとっているんだけど、滋賀大学の場合は「学習類型」を取り入れているよ!詳しくはこれから説明するね♪
滋賀大学での導入による流れ
滋賀大学では平成28年4月1日に入学した学生から、GPA制度と学習類型を導入しました。
学習類型は7つに分類されています。
経済社会分析類型 |
ファイナンス類型 |
マネジメント類型 |
企業分析類型 |
企業会計類型 |
経済社会と法・政治類型 |
人文学類型 |
学生はこの7つの類型から各々が興味のある類型を選択します。
学習類型では、決められた授業の中から決められた分の単位を取得するよう指定されており、これらの条件をクリアしなければ卒業できません。
学習類型を取り入れることで、簡単な授業ばかりを受けるなどの先ほどあげたGPAの問題点に対応しようとしているんですね。
ただ、実際に学習類型を選択している学生からは
「自分が選択した類型の授業が全然開講されていない」
「抽選科目が多過ぎて履修できない」
というような声をよく聞きました・・・。
また編入生の場合は、どれだけ頑張っても3回生で全ての単位を取りきれないような形になっていたので、就職活動がとても大変そうな印象を受けました・・・。
(私が学生だった時の話なので今はもう少し改善されている可能性はあります。)
GPAの滋賀大学でのルール
ここから本題です。
先ほど申し上げたように、滋賀大学では平成28年度からGPA制度を取り入れているのですが、実はかなり細かいルールがたくさんあるんです。
今回私も初めて知ったこともかなりあったので、わかりやすくまとめてみました。
確認しておきましょう!!
成績の評価方法
滋賀大学で定めているグレード・ポイント(GP)は以下の通りです。
区分 | 成績 | GP | 評価基準 | 対応する得点 |
合格 | 秀 | 4 | 到達目標を達成し、極めて優秀な成績を修めている。 | 90点以上 |
合格 | 優 | 3 | 到達目標を達成し、優秀な成績を修めている。 | 80点以上90点未満 |
合格 | 良 | 2 | 到達目標を達成し、良好な成績を修めている。 | 70点以上80点未満 |
合格 | 可 | 1 | 到達目標を達成している。 | 60点以上70点未満 |
不合格 | 不可 | 0 | 到達目標を達成していない。 | 60点未満 |
一応、GPはこのように決めているのですが、授業によっては「GP4は受講学生の○割以内にする。」などのルールが大学側から決めらているものもあります。
例えば、あるテストで90点を取れたとしても、ほとんどの人が90点以上をとっていた場合、90点以下に補正される可能性があるんです。
そのため、より良い成績を残すためには「テストで高得点を取ることに加え受講した学生の中でも上位になる」必要があります。
GPAの算出方法
基本的に2種類のGPAが算出されます。1セメスターごとに算出される学期GPAと全てのGPで算出される通年GPAです。
具体的な計算方法は以下になります。
学期GPA= (当該学期の履修科目の GP×当該科目の単位数)の総和÷当該学期の履修科目の総単位数
通年GPA= (全学期の履修科目の GP×当該科目の単位数)の総和÷全学期の履修科目の総単位数
ちなみに小数点以下第二位の値は四捨五入してGPAを算出します。
GPAに算出する該当授業
基本的には、滋賀大学で開講されている卒業要件に算入できる全ての授業が、GPAの対象授業科目となります。
ただし以下に該当する授業は対象外です。
・合否等により判定する授業科目(資格認定など)
・入学及び編入学前、又は転学部前に修得し、各学部で単位認定された授業科目
・ 他大学等で履修し、各学部で単位認定された授業科目(単位互換協定に基づく授業科目を含む。)
・大学以外の教育施設等において学修し、各学部で単位認定された授業科目
・ 履修登録取消の手続きを行った授業科目
・その他学部ごとに別に定める授業科目
編入学時に引き継げる単位は一括認定でGPAに影響されないよ!
そうそう!成績をリセットできるからGPAをあげられるチャンスね♪
履修登録取消については別の記事で紹介してますので、よければこちらもご覧ください😊
注意点
ここからは滋賀大学特有のGPA算出ルールをご紹介します。
再履修で単位を取得できたらGPAが上がる??
一度不合格になった授業を再び履修して合格できた場合、再履修によって得た評価及び単位数をGPAの算定に算入することができます。
そのため、過去に不合格として算入した評価及び単位数はGPAの算定から除算されることになります。
ただし過去に不合格として算入した評価及び単位数がGPAの算定から除算されない授業を学部にて定めることができるようになっていますので、不安であれば教務係に確認しましょう。
履修を放棄した場合、GPAは下がる??
GPA制度を取り入れて以降、履修科目取消期間が設けられています。その期間内に取り消しを行わなかった場合、成績は不可(GP=0)としてGPAの算定に算入されます。
学期末に行う集中科目の成績はGPAの算定に算入されるのが遅い?
学期末に行われるということから、該当学期の成績発表に間に合わず、GPAに反映されない可能性があります。その場合は後日反映されますので、慌てず待ちましょう。
不正行為が発覚して単位が没収された場合はどうなる??
このような場合は、履修を放棄した場合同様、成績は不可(GP=0)としてGPAの算定に算入されます。
まとめ
ということで今回はGPA制度と滋賀大学特有のGPAルールについて解説しました。
GPAは
・履修取消制度とともに平成28年から取り入れられた制度である。
・滋賀大学では学期GPAと通年GPAが算出される。
・以前の大学での成績は引き継がれないので、編入することでGPAのリセットが可能。
・再履修で単位を取得するとGPAを上げることができる。
これらの注意点を理解した上で効率的に単位と好成績の取得を目指していきましょう!
ではまた会いましょう!
みうみでした😊
参考資料
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